(※本記事は金子裕昭直筆の撮影日記です。)
前回の撮影日記はこちら:(本人直筆)2018タンザニア撮影日記 ンドウッにて 10
○25/MAR/2018○
一昨日アルーシャの街から、タクシーで約1時間かけて、ンゴンゴガレ村にやって来た。
この村は、7年前から毎年私が訪れている小さな村。
目的はそう、アビシニアコロブスモンキーの撮影!!
一昨日昨日とゆっくりしたので、疲れもだいぶ抜けてきた。
8時出発の予定だが、雨が強く降っているので少し待つ。
30分程で止んだので、長靴に履き替えて出発。
ここから山道を約1時間、歩いて行く。
登って、下って、川を渡り、うっそうとした森に入って行く。
居た!!
高い木の上で、次から次に、木から木へ飛び移っている。
約20頭くらいの群れのようだ。
食事をしている個体、子供を連れているお母さん、じゃれあう個体達。
あちらこちらに居るので、どれを撮ったら良いのやら……
1時間程、この群れを観察して、別の群れを探しに向かう。
天気も回復してきて、青空も出てきた。
川沿いの森の中に、30頭程の群れを見つけたが、
すでに食事も終えて、木の上でお休みモードのようだ。
川の流れる音、鳥の囀り、風の声に耳を傾け、
静寂の森の中で、マサイ族のガイドと二人で座り込み、
ただボーっとその光景を眺めていた。
至福の時間は過ぎて行き、いつの間にか12時、さあ帰ろう。
ゆっくり来た道を戻り、村で昼食をとり、テントに戻る。
夜も深まり、辺りはすっかり真っ暗の頃、森からまた嬉しい来客。
テントの近くにやってきたブッシュベィビー。
こちらをじっと、まるで偵察しているような姿だった。
(つづく)